「五色岩」を擁する鞆の浦のパワースポット・仙酔島

仙酔島 広島県史
この記事は約8分で読めます。

先日、2021年3月末で「国民宿舎 仙酔島」が閉館するという、大変悲しいニュースが飛び込んできました。

広島県に住んでいる人なら1度は聞いたことがあるかもしれません。

広島県には世界に誇れる日本で唯一の『五色岩』を擁する絶大なパワースポットがあります

その場所は、国立公園第一号に制定された「瀬戸内海国立公園」を構成する中心的な島である「仙酔島」です。

その「仙酔島」の中に、閉館する国民宿舎があります

撮影:執筆者

この閉鎖するというニュースを聞いたとき、「仙酔島」の記事を書かなければならないと思い、他の記事の執筆をやめて書くことにしました。

では、瀬戸内海の潮と潮がぶつかり、不思議な力が宿る神秘の島をご紹介します。

仙酔島とは?

仙酔島は、「日本でもっとも癒される港町」で有名な広島県福山市の鞆の浦にあります。よくアニメや映画の舞台にもなる広島県の中でも特に有名な場所です。

寅さんの映画や崖の上のポニョなどの撮影がされたことでも有名ですよね。

名前の由来

そんな有名な場所にある仙酔島ですが、もっと凄いのが名前の由来です。

「仙人も酔ってしまうほど美しい島」ということから名付けられた島なんです。凄いですよね。仙人も酔いしれるなんて。

ちなみに読み方ですが、よく「せんすいとう」と間違える人が多いですが、正しくは「せんすいじま」と読みます。

国立公園第一号

さらにもっと凄いことをお伝えします。

1934(昭和9)年に国立公園第一号に指定された「瀬戸内海国立公園」を構成する中心的な島なんです。国立公園の第一号なんて広島県民としてはとても嬉しい話です。

また、1939(昭和14)年には国立公園の記念切手にも採用されました。

1939(昭和14)年の国立公園記念切手

朝鮮通信使

朝鮮通信使とは、室町時代から江戸時代に李氏朝鮮から日本へ来日してきた外交使節団のことです。

この朝鮮通信使の迎賓館として使用されたのが、対岸に存在する福禅寺対潮楼です。

1711年の将軍徳川家宣の時代にやってきた江戸時代第8回朝鮮通信使の従事官の李邦彦は、客殿から見た仙酔島や隣に位置する弁天島の景色に感動し、「日東第一形勝(朝鮮より東で一番美しい景勝地の意)」と絶賛していたそうです。

福禅寺は、ちょっと山の上にあるので夏は行きづらいと思います。冬などに来られたときは行ってみてください。

日本で唯一の「五色岩」を擁する島

仙酔島はパワースポットとしても大変有名です。

五色岩

五色岩

仙酔島は約9000万年前の大規模な火山活動で形成された地質学的にも大変めずらしい「五色岩」が日本で唯一存在する島です。

この「五色の岩」は世界で55ヶ所にしか存在しておらず、日本では仙酔島だけです。

青・赤・黄・白・黒の五色の岩が海岸沿いに1キロに渡って存在する、この「五色の岩」がパワースポットとして有名となり、ここで巡り合う人は、「ここで永遠なる幸福の扉を開くであろう」と言われています。

五色(青、赤、黄、白、黒)の岩がある場所は、 天地の「氣」が集まった場所であり、太古の昔に地球のマグマが隆起して地上に突出したエネルギーの高い「ハレの地」でもあります。あたらし自分をみつけることが出来るかもしれません。

–  仙酔島~五色岩の宿る島~

パワースポットとして有名だからなのか、明治天皇、大正天皇、昭和天皇、明仁上皇、今上天皇の明治天皇以降の天皇陛下も好んで来島されています。

五色岩01

五色岩01

五色岩02

五色岩02

五色岩03

五色岩03

五色岩04

五色岩04

五色岩05

五色岩05

仙酔島に入島してからすぐに岩があったので、五色岩かと思いましたが、違っていたそうです。
それから永遠と歩くこと数十分、たくさんの外人さんに出会いながら五色岩の説明板のあるところに着きました。
残念ながら全くパワーは感じなかったですが、美しさは究極系でした。
本当に五色あるのか今でも謎ですが・・・
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国民宿舎 仙酔島

パワーの宿る仙酔島には、国民宿舎があります。今回の記事を執筆したのは、この国民宿舎が来年の3月末で閉館するというニュースを聞いたからです。

なので、この国民宿舎のお話もしていこうと思います。

1960年「海浜ホテル」として開業

神秘的な島の海辺にある宿泊施設として人気になるものの、老朽化とともに宿泊する客も減少する。

1981年 「海浜ホテル」を閉鎖

閉鎖後に、全面改修をする。

1997年 「仙酔島」として再オープン

広島県福山市にあるベネフィットホテルの管理の下、「家族が集まれる、安心な価格、多様なプラン」をコンセプトに掲げて運営をしています。

また、沢山の笑顔を生まれる場所として地域の方や子育て支援のボランティア活動もしつつ社会貢献もしています。

美味しいお魚とパワーに溢れた温泉で異次元の体験をして頂きたいと思います。

夏にはBBQ(バーベキュー)をしたりする人もいます。

そんな「国民宿舎・仙酔島」も2021年の3月末を持って、60年という長い年月で老朽化。大規模修繕もできないという理由から閉鎖する決断に至ったそうです。

海辺を上がってすぐにホテルがありました。反対を見ると、旅館のような建物もあり、それが旧国民宿舎・仙酔島なのかなと思わせる優美な立ち振舞いでした。

アクセス

仙酔島へのアクセスをご紹介します。

仙酔島の交通アクセス

撮影者:執筆者

仙酔島は無人島なのですが、1時間に2~3往復(20分に1度)する市営渡船「平成いろは丸」に乗り、島に渡ることができます。

交通手段はこの1つだけです。フェリーに乗って宮島に行く感覚と同じです。

「平成いろは丸」の情報を添付しておきます。

交通料
大人 240円(税込)
小人 120円(税込)
時間 7:10~21:35

車両の乗入れはできません!

そして驚くことに、仙酔島内は車を乗り入れができません(車が通れる道は本当にありません)。さらに、バスやタクシーも存在しません。移動は徒歩だけになるので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

BBQ(バーベキュー)はできますが・・・

ただ、バーベキューする人はバーベキューセットを持って歩くと思いますが、そのセットも全て手で持つなりしなければなりません

バーベキューをしている人は多いのですが、男性陣はこれでもかと荷物を持って歩いてます。なるべく荷物を少なくする方法を考えて持っていくことをおすすめします。

地元民の人と少しお話をしたのですが、仙酔島の周りの海は汚かったそうです。
島の周りに工場などが多いのが、その要因だとお話をされていました。
見る限り、めちゃくちゃ綺麗な海だったんですけどね。
入島された人がゴミを捨てたりしていましたが・・・
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最後に

今月中にもう一本記事を書こうと思い準備をしていたのですが、速報ニュースを目にしたので、緊急で今回の記事を書くことにしました。

閉館するまで残り1年あるので、次の機会に書くという選択肢もありでしたが、もう残り1年しか無いと考えることもできます。

パワースポットとしても有名な仙酔島だけに、国民宿舎・仙酔島のある間に、広島県民以外の他県民にも是非、訪れて欲しいと思います。

日本で唯一のパワースポット「五色岩」、是非、目に焼き付けてください。

今回は、これで筆を止めたいと思います。

逆鯛

撮影者:執筆者

国民宿舎・仙酔島を出てすぐのところにある逆鯛です。

私からしたら『虐待』とも取れるので縁起悪い気がするのですが・・・

参考文献

仙酔島~五色の岩に宿る神秘の島~ 中国地方広島県福山市鞆の浦のパワースポット
http://www.sensuijima.jp/
鞆の浦 仙酔島の五色岩パワースポット、瀬戸内海の真ん中で幸福の扉開く?
https://tabetainjya.com/archives/cat_19/post_2572/
地球のエネルギースポット「仙酔島」でパワーチャージ
https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_1260/
広島県福山市「国民宿舎仙酔島」、21年3月末で営業終了へ 施設老朽化、60年の歴史に幕
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-00010004-sanyo-l34
公共の宿・国民宿舎 仙酔島
https://sensuijima.com/
環境省_瀬戸内海国立公園
https://www.env.go.jp/park/setonaikai/
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ともきどっとん

歴史愛好家で現役PC講師兼WEBライターです。夢は「広告収入とライター収入を原資に不動産投資をすること」です。歴史会議を運営中。Mastodonもやっています!

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