実はイタリア発祥?『マカロン』の意外な誕生の歴史

マカロンとマカロニが兄弟!? 世界史
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皆さん、マカロンは好きですか?

マカロンが世間で噂されるようになり始めた頃は非常に高価でなかなか手を付けられなかった記憶があります。しかし、ある日の高速道路のパーキングエリアで初めて食べることができたのです。

そのときは、こんなにも美味しい食べ物が世の中にあるのか!と感動したことは、今でも忘れることができません。

さて、今回はそんな人間を魅了してやまないほんのり甘くて美味しいマカロンの発祥と誕生の歴史をご紹介していきたいと思います。

最後には、今後、流行るかもしれない新しいマカロンもご紹介します!

マカロンとは?

まず、マカロンとは何かを知らないと話にならないと思いますので、マカロンについて説明していきたいと思います。

そんなの知っているよ!!!!!!!って人もいると思いますが・・・

マカロンとは、卵白と砂糖でメレンゲを作ってアーモンドパウダーを掛けて焼き上げて、クリームなどを挟んだパリ風マカロンです。

マカロン

 

また、一般的にマカロンといえば、マカロン・ムー(柔らかなマカロン)というパリ風マカロンを指します

いいですか?巷で噂されるマカロンは、パリ風マカロンです。

パリです。フランスです。

しかし、実は発祥は違うのです。

実は発祥はイタリア?!

よく巷の人は、「マカロンってフランスよね~♪」と話しているのを耳にします。

何度も言いますが、実は違うのです。

マカロンはイタリアで発祥したのです。

というのも、マカロンはイタリア・ヴェネチア発祥の古い伝統菓子の『マカローネ』を参考に作られたお菓子です。

マカローネとは?

マカローネとは、8世紀に生まれたイタリアの修道僧のおへそをかたどった焼き菓子です。

当時は、お菓子とご飯の区別がありませんでした。なので、味に関係なく生地のことを「マカローネ」と呼びました。「繊細な生地」という意味です。

しかし、それでも甘いものと甘くないものを作るのが人間です。だんだんと甘くないものを「マカロニ」、甘いものを「マカロン」と呼び区別をするようになりました。

つまり、マカローネはマカロニの語源ともなった、とても由緒正しき伝統のお菓子なのです。

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広まったのはフランス!!!

マカロンが日の目を見ることになったのが、世界ではインカ帝国が滅び、日本では小早川隆景が生まれた1533年以降の話です。

ヴァロワ朝の王であるアンリ2世がイタリア・フレンツェの富豪貴族の娘カトリーヌ・ド・メディシスと婚姻したことを契機にイタリアからフランスにマカロンが伝わってきました。

フランスに伝わってきてからというのも、各地で様々なアレンジが加えられご当地マカロンが誕生することになります。

パリ風マカロン

よくマカロンの発祥の店としてご紹介されるのが、パリにある『ラデュレ』という洋菓子屋さんです。

このお店は、マカロンの発祥ではなく『パリ風マカロン』発祥のお店です。

というのも、1930年に「ラデュレ」の創業者ラデュレの従弟ピエール・デフォンテーヌが2つのマカロンの間にガナッシュ(クリーム)を売り出しました。

これが「マカロン・パリジャン」の始まりです。

実は最も古いマカロンはフランス?!

マカロン・ド・コルムリー

実は最も古いマカロンは、791年に誕生したロワール地方のコルムリー修道院の作る『マカロン ド コルムリー』です。

コルムリー修道院で作られるマカロンを食べると長生きができると人気があり、マカロン事業が修道院の建て替え費用を集めるための良い商売になると考え、ジャン神父がマカロンのレシピを作っていました。そして、上司のセラファン神父が修道院が儲かることで味を占めて、さらなる売上を上げる方法を考えます。

そこで思いついたのが、『これぞコルムリー修道院のマカロン』とひと目で分かる独特の形にすることです。

とはいっても、そうそう簡単に斬新な形が思いつくことはありません。一晩中お祈りを捧げた結果、「翌朝マカロン製作の作業所を覗いて、最初に目に入ったものをデザインしよう」と決心しました。

上司のセラファン神父は一生懸命に神様に祈りを捧げ、弟子のジャン神父は一生懸命頑張りにマカロン作りに精を出していました。

マカロン作りしているジャン神父の修道服に突然火の粉が飛び、でっぷり太ったお腹の真ん中に穴が空きました。それを翌日、セラファン神父が見たら空いた穴から『おへそ』が見えていました。

「これも神のご意思」として穴の開いた形で作ることを決めました。

マカロン・ド・ナンシー

そして、とても有名なマカロンに『ナンシーのマカロン』というのがあります。

『ナンシーのマカロン』とは、18世紀にフランス革命によって追われそうになった2人の修道女を匿ってくれた医師にお礼として振る舞ったマカロンのことです。

これは、ロレーヌ地方のナンシーという地に住んでいた2人の修道女がいました。この修道女が、17世紀初頭からカルメル会の尼僧たちがコツコツ研究し秘蔵していたマカロンのレシピを参考にして、18世紀に完成されたという歴史があります。

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今後、流行るかもしれない新しいマカロン!

2019年は空前の第二次タピオカブームでした。タイミングを少し見逃した人が、そのブームに乗れなかったりと大変なことになった人もいたそうです。

しかし、2020年の今年、もしかしたら流行るかもしれないものがあります。

韓国発のおデブなマカロン・・・「トゥンカロン

トゥンカロン

出典:可愛い&美味しい! 「뚱카롱(トゥンカロン)」が食べられるソウルのお店をご紹介♡

元々、洋菓子として人気のあったマカロンに、クリームやらフルーツやらをこれでもかというくらい着飾り、アレンジにアレンジをして全く新しいお菓子へと変貌された新種のマカロンです。

元からインスタ映えする傾向にあったマカロンだけに、これほどインスタ映えに特化したマカロンが誕生したら、これはもう流行ることが確定しているいえるでしょう。

新型コロナが終息すれば・・・

作り方を紹介しているサイトがありましたので、ご紹介しておきます。

最後に

どうですか?

マカロンの誕生がこんなにも複雑なものだとは初めて知りました。

元々好きなお菓子だっただけに、調べるのも楽しく書くのも楽しかったです!!

『トゥンカロン』、食べてみたいですね笑

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